白鳥の歌 ~ノロ・ニブ・ドジから巧速を目指す~

マイペース過ぎると評価された元知的ブルーワーカーが、 巧速を目指すトライ&エラーを綴るライフハック集+時々随筆。

先生役からの魔法の言葉「大丈夫です!」

書いてから気付きましたが、「魔法の言葉」ってフレーズの多用されてる感が凄いわ。
個人的に、最近で一番面白いと思ったフレーズは、
「家が散らかる魔法の言葉「何かに使えるかもしれない」」
です(笑)。

さて、以下の記事でも書いたように、私には、
 特にストレス状況下において、信じられないようなポカミスをする
という悩みがあります。
http://swngsng.hatenablog.com/entry/2013/07/11/063400

これを解決してくれた出来事(?)の一つに、先生役からの
「大丈夫です!」
というメッセージがありました。

具体的には、職場で指導役だった先輩が、
「○○さえできていれば大丈夫です!」
「それは小さいことなんで大丈夫です!」
「リカバリできるので大丈夫です!」
これらのメッセージを、言葉と態度と行動で示し続けてくださったことです。
これにより、私は落ち着いて作業(タスク)を進めることができ、仕事(プロジェクト)のやり方・進め方を身に付けることができ、精神的な余裕を持って、仕事内容や手法の改善・向上を考えることもできるようになりました。

以下、それについて文章をまとめていきますね。

 

ストレス状況下において発生するポカミスについてのネット上での考察

この件については、下記の2に挙げられている仮説、もとい自己分析が一番納得できました。
2の記事が書かれる前提として1の記事がありますので、お時間と興味のある方は1,2の順に読んでください。
2だけでも十分理解はできると思います。

  1. 向上心がないやつはほんとにどうしようもない

  2. この増田の院卒の人の話を見ていて、なんだか自分と似てるな、と思ったの..


2を読んだ時点で、「これ、私とは違う」と思った方は、以降の文章を読んでも得られるところは薄いかもしれません。

以下、2から引用します。

無駄に些細なところに注意してしまって、最低限おさえておかなければならない注意点がおろそかになってしまったり、逆に人の反応に過度に臆病になって、本来は人にやっておくべき連絡事項や根回しなどをしなくなってしまう。

注意の中には、「できればした方がいい注意」というのと、「守らなければ致命的な注意」ぐらいの区別がある。で、このタイプの人は、いわゆる「無 駄に真面目」なので、この二つを区別することができない。言われた注意は、全部、確実に守らなければならない絶対命令だと思ってしまう。そうして、最近注 意された「できればした方がいい注意」の方に気をとられて、最初の方で言われた「守らなければ致命的な注意」の方を犯してしまう。他の人が注意すればする ほど、配慮しなければいけない注意の量は増えていくが、人間が一度に配慮できる注意の量には限りがあるので、「どの注意も絶対守らないといけない」と思っ ているこのタイプの人は、キャパ越えして、同じ注意を犯してしまう。

本当は、知識として覚えておかなければならない注意などごく一部で、多くの注意は、論理的に考えれば帰結できるはずなのだ。ところが、このタイプ の人は、他人を必要以上に恐れており、他人に言われたことは全て守らなければならないと思っているため、「注意された理由を考える」という概念が欠如して いる。そして、言われた注意を全部丸暗記しようとする。この方法は、実は、試験では上手くいく。試験では8割とか9割覚えていればよい。論理的な思考力を 必要とする部分は、「論理的に考えて記述しろ」と、問題文に書いてある。ところが、現実世界では、論理的な思考と記憶に頼る部分を臨機応変に組み合わせて 使い、ほぼ100%正しく行動しなければならない。このタイプの人は、現実世界では、「論理的に考えて記述しろ」と書いていないので、自分で論理的に考え ることが許されるとすら思っておらず、注意された理由を考えずに、注意を丸暗記しようとする。そうしなければならないと思い込んでいる。そして、失敗す る。

 3ブロック目については、

自分の才覚に自信がなければ、真面目さは逆に足を引っ張る

で、とても良いフォローと、関連問題「KY恐怖症」(当該記事の筆者が命名。私にとっては関連事項であり問題。)についての素晴らしいまとめがあったので、そちらも併読されると尚良いと思います。

 

とても感謝している先生役の指導法

上の複数の説を私が知ったのは、実は今回が初めてです。
ネット上では、数年も前にこんな文殊の知恵が作られていたんですね!
しかし、私も一年前に、この自分の性質(注意事項の取捨選択ができない故の、情報過剰によって回路をパンクさせてしまう・パンクによってミスを発生させてしまう)を上手くフォローしてくださる先生役に巡り合えていたんです。

私は新職に就いた時、ベテランの分析員さんを先輩として分析を教わりました。
私には久々過ぎる分析でしたので、腕前はもう思い出したくもないレベルだったのですが(勿論今も昔も、上手いとは言いませんが)。
その時に先輩がいつもおっしゃっていたのが、前述の
「○○さえできていれば大丈夫です!」
「それは小さいことなんで大丈夫です!」
「リカバリできるので大丈夫です!」
だったんですよ。
どうしても押さえておくべきことは当然守らせるけれど、そこさえ押さえておけばどんなルートで成果物に辿り着いても良い、とはっきり示してくださったんですね。
これは些末事であり、過度に集中して取り組まなくて良いと。

何と言うか、こう、目の前が開けて体が軽くなった心持になりましたね。
勿論、これまでも私に同様のことを言ってくださった方は沢山いる筈と思うのですが、それを受け入れられる程には私が柔軟ではなかったのでしょう。
あるいは、ミスをしても良いと言いつつも、非言語メッセージとしては「良くない、大丈夫ではない」という内面を表しているのを、私が過敏に(良い意味で敏感に、ではない)察しているという場合もありました。

ではこれをどう自分だけでできるようになるか?

さて、私は幸運にも、私にあった指導をしてくださる先輩と過ごせた訳ですが、そういう方と巡り合え、共に過ごせることだけを祈り・選び取っているのでは自ずと限界があります。
この先輩がしてくださったことと同じことを、私は自力でできなければいけません。
これについては、もっと熟考し、試行錯誤してみる必要があります。

今考えていることは、

作業着手前に注意点の優先順位を決める

  • 重要事項を決定する。
  • それ以外は優先順位を下げて、「できたらクリアしたいこと」と認識する。(口外すると相手の気分を害してしまう可能性もあるので、その場合は内に秘める。)
  • 指示を出した者がいる場合、上記を元にして優先順位を確認、必要があれば修正する。(「これとこれが、どうあっても守るべき点ですね」などと確認する。)

作業中・作業後もその優先順位に従って成果を評価し、ぶれない

  • 最優先事項は死守、それ以外はミスってもクリアできなくても落ち込まない心境を保つ。(最優先事項はできたから最悪は防げた。次は○○もできるようにしよう、と考える。これも同様に、ミスを気にしていない素振りを見せると他者の気分を害してしまう可能性があるので、その場合は内に秘める。)
  • 要は、自分で自分に「大丈夫です!」を言い聞かせてやる。

 ……書いてみると当たり前のこと過ぎますね……。
うーん。
個人的には、「最優先事項は死守、それ以外はミスってもクリアできなくても落ち込まない心境を保つ」辺りが、自分には割と革新的と言うか、明言してできていなかった部分なのですが。
この課題については、また機会を作って考えていこうと思います。