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白鳥の歌 ~ノロ・ニブ・ドジから巧速を目指す~

マイペース過ぎると評価された元知的ブルーワーカーが、 巧速を目指すトライ&エラーを綴るライフハック集+時々随筆。

集中力を温存するために:整理整頓をして視覚と思考のノイズを減らす

人間が一日に使える集中力には限りがあるので、「ここぞ」という場所で集中力を発揮するためには、それを温存しておかなくてはなりません。

食事や睡眠に拘った、集中力の補給や回復の観点からのアプローチも必要ですが、もう一つ、効果的な切り口がありました。
それは、「ここぞ」以外の時、いわゆるアイドリング時に集中力が目減りしていくのを緩和することです。

 具体的には、部屋や机周りや家の中を片付け、同線や行動回数を考慮した物の配置をすることで、集中力の無駄な消耗を防げます。

周囲の無駄な情報が、アイドリング時に集中力を目減りさせていく

例えば、疲れている時に物の多い部屋に入ると、もっと疲れますよね。
恐らく、本の背表紙の文字を、目が無意識に追うんです。
雑多な形が壁際に並んでいたら、それが一体何なのか、どこまでならぶつかず進めるのか、そういったことを、脳が無意識のレベルで判断するのが苦痛になっているんです。
普段は畳の端を踏まないように何気なく過ごしているのに、疲れていると出来ないのは、それが確かにエネルギーを要する所作だからです。
ただ、物の沢山ある空間で過ごしているだけで、集中力は消耗してしまうんです。

ノイズを減らすと集中力を温存させられる

普段は「背景」として気にしていないような周囲を綺麗にしたからといって、何か効果があるの? と思われるかもしれませんが、実体験として効果があると断言できます
職場では、よーいドンで作る書類についての集中力が上がりますし、帰宅して部屋に入ってからは、就寝までの時間で片付けられるものごとの量が格段に違います。
単に、物を取るのに手数が少なくて済むから作業時間が短縮出来るという以上の、疲れ方に差が出てきます。

だから、身の回りのものはすっきりと片付けて、視覚に飛び込んでくるノイズを減らすのが良いのです。
同線を意識して物を配置することで、思考のノイズの発生を減らすのが良いのです。

身の周りを整理整頓している人は、折り目正しい出来る人、というイメージがありますね。 そういった自他の評価とはまた別に、少量の物が使い易く、目に煩くない状態で配置されている空間で過ごすことは、集中力の消耗を防げる良いことなのです。

私は一時期、片付け系の本を続けて読んでいた時期があります。
それらの本には、かなりの割合で、
「自分で把握出来る量を越えた持ち物は、エネルギーを消耗させる」
「無駄なものが家や部屋に置いてあると気の流れが滞る」
という意味合いのことが書いてありました。
読み始めの頃はピンと来なかったのですが、今なら分かります。 これらのことを私の言葉で言い換えると、上記の、 

  • 身の回りのものはすっきりと片付けて、視覚に飛び込んでくるノイズを減らす
  • 同線を意識して物を配置することで、思考のノイズの発生を減らす

という表現になるのです。

おまけ1 次回予告:不快な環境にしか身を置けない時は

さて、片付けることで能率は上がった訳ですが、ここで一つ、別の問題を考え付きますね。
「片付けも、掃除も、何一つ、周囲の環境で自分の自由にできることがなかったらどうするの?」
と。
綺麗じゃない、不快な環境でどうしても過ごさなくちゃいけなくて、ストレスになったらどうするのか。

それについても一つ、私は良い方法を知っています。
近い内にまとめますね。

おまけ2 片付けのためにお勧めしたい本達

色々読んだ整理整頓・お片付け系の本の中で、私の選ぶお勧めは、次の3冊です。
掃除片付けのテクニックに限らず、物の持ち方に対するパラダイムを変えてくれた本がお気に入り。

松岡英輔『「挫折しない整理」の極意』
「挫折しない整理」の極意 (新潮新書)

「挫折しない整理」の極意 (新潮新書)

 

 文章が分析的で理知的で、とても読み易いです。
持ち物を存在理由で分類し、それぞれの物の流れを考慮してシステムを考える展開が気持ち良い。
マズローの欲求五段階説を取り入れた物欲の説明は、非常に明快で、私個人の体験と照らし合わせても腑に落ちました。
納得しながら読み進められ、また、根底に流れる思考が東洋的で、読後感が良いのも素敵です。
私がずっと言葉に出来ないまでも感じていたことを、はっきりと提示して貰えました。

 カレン・キングストン『ガラクタ捨てれば自分が見える』
新 ガラクタ捨てれば自分が見える (小学館文庫)

新 ガラクタ捨てれば自分が見える (小学館文庫)

 

 片付け系の本として絶賛されているのをよく目にしますね。

「自分の心の負担になるもの=ガラクタ」との定義が出色です。

まだ、風水に通じている作者さんなので、まるでツボと身体の対照のように、部屋の各部分と人生との対照表があって、話のネタ的にも面白いです。

入門書として一冊目に読んでいたら、絶大な衝撃を受けていただろうと思います。

近藤麻理恵『人生がときめく片づけの魔法』

とっても可愛らしい女性が、幼少の頃から片付けに燃えて自己研究を重ねていていた、という展開がとても好きです。

特徴は、「対象物を手にした時にときめくか否か。ときめくものなら持っていていい」という、独自の判断方法。

これ一つで全てが解決するとまで言ったら言い過ぎですが、この判断基準があるか無いかで、片付けの完成度が格段に違ってくるでしょう。

文章表現や思考のベースにはかなり、リリックというか、精神性の強い感じを受けます。
恐らく、私が「科学に寄ろう」としている部分を、彼女は神道とかツクモガミとかいった方向に向かっているんだろうなと思いました。
思い入れの強さに感銘を受ける形でも「読ませる」本だと思います。