『モレスキン 伝説のノート活用術』:GTDに使うのがとても良かった
読んで字の如く、モレスキンノートの使い方を、これでもかと集めてある本です。
筆者は本当にモレスキンがお好きなんだなあ……、と、読んでいると、その好意の押しつけがましい説明臭さに、ちょっと胸焼けしてくる位の勢いです。
モレスキン 「伝説のノート」活用術?記録・発想・個性を刺激する75の使い方
- 作者: 堀正岳,中牟田洋子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2010/09/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 8人 クリック: 637回
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ほら、よく、食品企業のレシピ集に、「商品〇〇を使ったレシピ」とかあって、見てると、かなり無理矢理商品を使いまくってる料理ばっかりで、眺めてる内に胸焼けしてくるようなのってあるじゃないですか。あんな感じです。単品を見れば特に悪い訳じゃないんだけど、これだけ集められると無理矢理感が隠せない……、みたいなの。
そう思うのは私だけではないらしく、Amazonの商品レビューにも、似たような意見が多々あります。いわく、「別にモレスキンじゃなくても出来ることばっかりだ」、と。ですが、
GTDに使うアイデアがとても良かった
ので紹介します。
GTDをご存知ない方は、まずはこちらから。
頭の中にある気になることを全て書き出して、出来ることから順次実行していこう、という、日常生活の生産性を上げる手法のことです。
- 作者: デビッド・アレン,田口元
- 出版社/メーカー: 二見書房
- 発売日: 2008/12/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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GTDは以前にも挑戦したことがあり、その時は専用アプリやEverNoteに、ToDo(厳密にはGTDではToDoという名称を使いませんが、便宜的に)を書き溜めて実践しました。
しかし、使い難いんですね。アプリを立ち上げるのも手間だし、アプリの動作もそう速くないし、ユーザインターフェイスも馴染めなくて。見る度、書く度、整理するたび、使い難いなと思いながらですので、やがて嫌になって放置してしまいました。
モレスキンを使うと、デジタル機器のわずらわしさが無いんですよね。
しかも、この本で散々紹介されていた、モレスキンノートの自由さ、頑丈さ、持ち運びやすさ、ページ数の多さ。これらが、完全に利点として光ってくる。
本文内で紹介があったように、背表紙に金属製のクリップのあるペンをくっ付けて、こんな感じに持ち運んでいたんですが、これが、
- 鞄の中で邪魔にならないサイズ。
- 電車の中でも立っている時でも、さっと取り出して見える。
- 硬いから、立ちながらでも書き込める。
- 頑丈だから、荒っぽく持ち歩いても大丈夫。
- ページ数が多いから、ガンガン書き込める。沢山書ける。
- 多少空いたページにメモをしても、切り取っても、問題にならない分厚さ。
- 一番後ろに小さなポケットが付いていて、そこに小物が入れられる。
- 何も器具を追加しなくても、ペンを付けて持ち歩ける。
等々、とにかく使うのが便利だったんですよ。
本書で勧められている、モレスキンの自由さ・堅牢さ。
説明を読んでも、
「だから何? そこまでメモしないしなあ……」
と思っていた私が、
「本当だ! すっごく使い易い!」
と感動するようになるまでの便利さでした。
もちろん、モレスキンのブランドに拘る必要はなくて、似たような性質がある手帳であれば、何でも出来るとは思います。
ダイソーのダイスキンとかね。
私はヨドバシカメラで、並行輸入品の、ポケットサイズの方眼モレスキンを買いました。だいぶお安くなりますので。
しかし、どこの何を使っても……具体的には、ダイソーだのセリアだののメモ帳を使ってGDTをするにせよ、それが本書の魅力としては、何ら損なわれる理由にはなりません。
GTDを回してみたけどツールの壁にぶつかってダメだった……という人は、是非やってみてほしいです。