中公 竹義『100円ノート『超』メモ術』
シンプルこそが便利なメモ術
手帳系情報処理ノウハウ本。
要するに、情報をノート一冊に一元管理しよう、というもの。
その為にノートを多少加工し、少しのルールを持って記入します。これだけ。
これだけで情報が散らばって分からなくなることも防げるし、超簡単に検索もできる。
具体的なノートの使い方についてはこちらのサイトにまとめられています。
少しの手間と少しの投資で大きなリターン
この手法のミソだと私が思ったことは次の5つ。
- 全ての情報を一つのノートに書く。仕事もプライベートも、思い付きも議事録も。
- 記入は前ページから順に行う。これによって、内容が時系列で並ぶことになる。
- 1ページに1つの情報(テーマ)のみを書く。ただし追記は可能とする。
- ノートの表紙、裏表紙、使用済みページを切り落として操作性を向上させる。
- 記入した際にインデックスを作成して検索可能にする。
これだけで良いというのが、私がこの本を手に取った最大の理由であり、そしてこのメソッドの最大の特長であると思います。
何と言っても、シンプル!
私が今まで、悩みつつも真剣に追求することなく過ごしてきた(そして必然的に作業能率が落ち、ミスを多発させる原因ともなっていた)メモの問題点を、分かり易く一刀両断してルール化してくださっている……!
筆者の中公さんがおっしゃる通り、シンプルでアバウトだからこそどんな使い方にも対応できるのが強みでしょう。
数日実践してみた感想は、大変素晴らしいの一言です。
思いついたことをとりあえず書いておく
⇒書いたその場で検索できるようにしておく
⇒後で見返したり追記したりして、アイデアを練っていける
この流れがストレス無く行えて、とても便利なのです。
ガチなスケジュール管理や業務管理はまだやっておりませんので、それについては後日、実践した際に評価することにしましょう。
図書購入の勧め
さて、上記のサイトにあるのは本当に必要最低限の使い方だけです。
このノートをどう運用するのか? どんなことができるのか?
それについては、本を読んだ方が想像が膨らんで良いと思います。
- 作者: 中公竹義
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例えば上記サイトには無い、記入に使用する筆記具は何が相応しいのか、その理由は何故か、といったことまで書いてあります。
余計なお世話?
いいえ、筆記具選択の理由は、このメモ術を使う基本理念から出ているのです。
そして基本理念を理解しておけば、自分で応用を考える時に躓かなくて済む。
本は多少冗長かと感じられる部分もありましたが、読むと
「ああ、こうすれば良いのか」
「そうだ、確かにそんな風に使えるわ」
と納得して、テンションとモチベーションが上がり、
「よし、私も実行してみよう」
という気分になります(笑)。
私は、前半の記入ルール・運用ルールはがっつりと読み、後半のデータ利用の応用例はさらさらと読みました。
中公さんがこの方法に自信を持っていて、それを公益の為にパブリッシュすることに意欲的であるからこその、爽やかな読後感。
実践してみました
最後に、私が実践しているノートの画像を。
紙の端まで罫線のあるノートが欲しかったのですが、手近な店に売っていなかった為、Campusノートで妥協。
A6ノート、98円で購入。右下角を切り落とすのが仕様です。
背表紙のテープがきらきらしていて、女子的には気分がアガって宜しい。(?)
中身はこんな感じ。
膝に乗せて走り書きした内容でも、自分が分かればそれだけで良い方針。
が、自分のノートを撓らせて小口を見ても、本にあるような綺麗なバーコード模様が見えない……。
どうも、用紙の本当の端ギリギリまで色を塗らないと、綺麗にバーコードが出ないようなのです。
通常太さボールペン+フリーハンドで塗った為か、紙の端まで塗れていなかったのだ。
課題1
バーコードが見難くてては、検索に支障を来たしそうだ。
いっそ小口自体が着色されるまで塗る方法を考えなくてはいけないのかもしれない。
⇒でも、ノック式ボールペンで書いてるから難しい。
後でサインペンで塗り直すとか、二度手間で嫌だなあ。
何か適当な解決方法が見付かればいいんだけれど。
課題2
A6ノートを常に持ち歩くって、男性のようなスーツポケットの無い女性には無理があるんじゃないかな。
今は良いけれど、ライフスタイルが変わったら、続けられなくなるのかも。