樺沢紫苑『「苦しい」が「楽しい」に変わる本』:勝手に苦しさが消えていく究極の方法とは?
仕事で苦手なことがあって、それを克服する手法を知りたく、読みました。
「苦しい」が「楽しい」に変わる本 ~ 「つらい」を科学的になくす7つの方法~
- 作者: 樺沢紫苑
- 出版社/メーカー: あさ出版
- 発売日: 2011/10/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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感想としましては、書いてあるとおり、「苦しい」を「楽しい」に変えるには、技術と投資が必要なんですが、これはそもそも技術の紹介本であり、これを読んだらできるようになるというわけではなく、こういう方法を知った、じゃあこの内容を実行してみようかなと思うのが大事な本だということでした。
色々な手法を上げた上で、いちばん大事なことを最後に書くことで、読者が間違った行動をしなくしている。
では、一番大事なこととはなんでしょう?
それは、最終章に書いてあります。
本質的にはこれが全てであり、他の技術はさておいてでも、これに投資しなくてはいけない。 というのが、結局この本の結論ではないかと思いました。 睡眠に至っては、 勝手に「苦しい」が消えていく、自然治癒力を引き出す究極の方法 とまで書いてありましたよ……! 内容としては、まあ経験的に知ってるなあ、他の本にもよくあるなあって思うことが多かったんです。 例えば、 基本、そんなことは知ってるよって内容が並んでるんですが、もし一つでも知らないことがあり、知識を増やせるのであれば、読むのはプラスになると思うんですよね。 そして何より、知っていてもやっていないパターンが一番多いと思うんですけれども、この本を読んで、 「あ、そうだよね、この手法やっぱり意味あるからやらなきゃダメなんだよね」 と思って再挑戦できるのだったら、それはすごく価値があると思います。 実用書の価値ってそういうところですよね。 ただ知識を並べるだけではダメで、読んで 「あーなんかやれる気がする、よし、やってみよう」 でやってみた結果、自分にスキルがついて、できるようになる。 それを目指すのが本なので、説得力のある文体と内容で、色々なTIPSが並んでる書籍というのは、それだけで価値があるのだと思います。 どうして私がこの本を読もうかと思ったのかと言うと、職場が苦しいからです。 本業以外のところで苦しいからです。 ざっくり言うと人間関係です。 誰かと対立したり喧嘩したりしている訳ではないのですが、 それを解消したいからという理由がありました。 だから、「この人嫌だなぁ嫌いだなぁ苦手だなぁ」っていうところに意識を持っていかれてしまうと、その人との対応に注意力と集中力を削ってしまい、肝心の注意力と集中力を払うべき仕事や作業に対して使えなくなってしまうんですよね。 「嫌いな人を好きになってやるなんてムカつく」とかじゃなくて、自分のために、何事も考えない・不要なことは感じない、フラットな精神状態に持っていくことが必要だと思い、この本を読んだわけです。 そういう境地になれるように、スキルを磨いていきたいです。 「苦しい」が「楽しい」に変わる本 ~ 「つらい」を科学的になくす7つの方法~ こちらもお勧めです。 新版 人生を変える一番シンプルな方法 ― セドナメソッド ― 1分書くだけ 世界一シンプルなこころの整理法 (朝日新聞出版) 人生を変える一番シンプルな方法―世界のリーダーたちが実践するセドナメソッド 究極の「苦しい」解消法は、睡眠・運動・休養である
その他の手法について
ところで、この本を読んだ理由(おまけ)
以前にこちらでも書いたんですけれど、人間が一日に、あるいは一度に支払える注意力、一度に使える気力というものには限りがあるんですよね。
だから、嫌いで苦手な相手がいること自体は人間として仕方がないと思うんですが、そのことに対して過度のストレスを覚え、集中力注意力をガンガン削ってしまう状況は、自分の為に良くないんです。
嫌だ、苦手だって心境を何とかするために